キッチン/吉本ばなな

全200ページで、"キッチン"と"ムーンライト・シャドウ"の短編が二つ入ってる小説。
"キッチン"は、唯一の肉親である祖母を亡くし、その祖母と仲が良かった、同じ大学に通う男「雄一」の家に同居する事になる「みかげ」とゆう女性の視点で描かれた話。
全体的に、死について書いてるような気がした。しかも、愛する人の死について。
ありがち過ぎる設定に、少し困惑しながら読んでいくと、どうも生や死に対して書いてる角度が、他の小説と違う。どう書き表していいのか迷うので、読んでください。
そして、読んでいくうちに、ある人物に対して興味が沸くはず。そうなったら、読まずには居られなくなる。その人物は、登場の仕方も、説明のされかたも驚かされる。あんな生き方できたら、きっと人生楽しいんだろうな。
余談。みかげと雄一の関係は、自分の理想系。ま、理想と現実は違うけど、良い関係だわ。

評価:☆☆☆☆★(女装してる人がたくさーん)