ばいきんぐ

週末。

台風が嘘だったかのような快晴。

以前から約束していた"ケーキバイキング"に行くには絶好の日和!

『せっかくなのでいきましょうか?』

一言OK。

8月に共に誕生日だったので、そのお祝いを兼ねたケーキ食べ放題。

「僕、道知らないので、先輩!頼みます!!」

『任せて♪』

先輩(♀)は極度の方向音痴です。

どれくらいかっていうと、

「先輩。駅ってどの方角ですか?」

『あっち!間違いないわ。(全く反対側を指して)

 だって、バスがこう通って…』

不安。

でも、一発で着いた。

『見てください!私もできるんです♪褒めて褒めてぇ♪』

『(小声で)…でも迷わなくて良かったぁ。』

本当です。

とりあえず、ケーキを気持ち悪くなるまで食べた。

『私、もう食べれません…』

と言いながら、お皿に盛り続けてくる先輩。

『周りカップルだらけですね。もぉぉ!』

「彼氏居るじゃないですか?」

『今は居ないじゃないですか!!』

ごめんなさい、僕で。

道中、手が触れたり、一緒に同じ本を見るために体をくっつけたりして、ちょっとドキドキした。

『また、誘ってくださいね♪』

がんばります。